『Ultimate Chicken Horse』レビュー : 100%笑えるパーティーゲーム
スイッチ初期に発売された、マルチプレイ対戦アクションゲーム
『Ultimate Chicken Horse(アルティメットチキンホース)』について
評価と感想を交えてレビューしたいと思います。
個人的に、パーティーゲームとしては
スイッチ全タイトルの中でも最推しと言ってもいいタイトル。楽しいですよ。
どんなゲーム?
大きく分類すると、横スクロールのジャンプアクションゲームです。
マリオみたいな感じですね。
基本的にはマルチプレイ用として設計されていて、最大4人でのバトルが可能。
ローカル・オンラインどちらでもあそべます。
ステージ上に配置された、いろんなトラップをくぐり抜けてゴールを目指し、順位を競います。
障害物レースと言えば分かりやすいかもしれません。
ゲームの流れ
トラップは、プレイヤーが自ら設置します。
ゲーム開始時に罠や足場などのパーツがランダムで抽選されるので、それぞれ好きなものを選んで
ステージ上の任意の場所に配置。
安全にゴールするために足場を置くも良し、ライバルを引っ掛けるための罠を置くも良しで
プレイヤーの個性が出て面白いです。
ちなみにパーツ選択は早い者勝ちです。
全プレイヤーが、ゴールするか罠にやられてしまうなどするとポイントが集計されます。
これで1ターンが終了。ふたたびパーツの配置に戻ります。
以上を繰り返して、ポイントを稼いでいく感じですね。
ポイントがグラフの右端に到達したプレイヤーの勝利です。
ターンを重ねるごとに罠がどんどん増えていくので、終盤には
「こんなん無理だろ!」みたいなステージが出来上がります。
でも大丈夫。こういうハチャメチャ感を楽しむゲームです。
ステージいろいろ
いろんなギミックを持ったステージがデフォルトでたくさん用意されています。
プレイヤーがそれぞれあそびたいステージを選んだ後、抽選で決定される仕様。
どのステージも、罠の設置によって毎回全然プレイ感が変わるので
飽きが来ないところが良いですね。
そういう意味では、無限にステージがあると言ってもいいかもしれません。
自作ステージであそぼう
自分でステージを作ったり、誰かが作ったステージをあそんだりすることも可能。
けっこう細かいところまで作ることができます。
ステージごとに、無限ジャンプにしたり、プレイヤーの大きさを変えたり...といった
独自ルールも設定できます。
アイデア次第で全然別ゲームになったりして面白いです。
他のプレイヤーが作ったステージに挑戦する、マリオメーカー的な
「チャレンジモード」なんていうのもあります。
良い点
死に方大喜利ゲーム
いちおう対戦ゲームですが、ガチ対戦感は全くと言っていいほどありません。
勝っても負けても楽しいし、何よりめちゃくちゃ笑えます。
トラップのハチャメチャ加減もあり、結構予測不能なデスの仕方をしたりするので
自分や他のプレイヤーの死に方を眺めるのが面白いんですよね。
「笑える」というのはパーティーゲームでは最も大事な要素だと思います。
ゲーム的に言えば、デス(失敗)はマイナス要素ですが
「面白さ」を含んでいるので、ストレスにならないところがポイントです。
低価格でたのしめる
パーティーゲームにおいて、特にオンライン対戦では
みんながソフトを持っていないといけないので、価格が安いのはとても大事です。
本作は、インディーゲームということもあり非常に安価。
個人的には、確実に値段以上の価値があると思っています。
「ちょっとやってみようぜ」となった時にサッと購入できる価格帯なので
すぐに楽しめるのが良いですね。
需要のある時期にセールをやっているのも割と見かけます。
ルールは自分好みに
設定がものすごく充実しています。
プレイヤーの挙動、スコアの入り方やパーツの出現率に至るまで
かなり細かく変更できて、しっかりと保存・読み込みもできる親切設計。
それから、プレイヤーごとに獲得スコアを減らせる
いわゆるハンデの設定などもあります。
こういった、システムの細かいところまで調整できる配慮は素晴らしいですね。
遊び方を強要しない寛容さを感じます。
気になった点
操作は慣れが必要
ボタンの配置がちょっと特殊で
[A]ボタンでジャンプ、[ZR]ボタンでダッシュになっています。
特に日本人は、手が[B]ボタンでのジャンプに馴染んでいる部分もあるので
慣れるまで少し戸惑う場合があるかもしれません。
私自身、結構プレイしていますがたまに間違えます。
壁をキックしてジャンプする挙動なんかも独特なので
アクションが得意な人とそうでない人で差が出てしまうという問題もありますね。
このへんは慣れるしかないのが辛いところです。
カメラが遠くなる
全プレイヤーを画面に収める、という挙動のカメラなので
広めのステージでは、めっちゃ引きの画になることがあります。
各プレイヤーが離れた場所にいるとかなり見にくいですね。
まあしかし、他のプレイヤーの動きとかも見たいゲームなので
しょうがないっちゃしょうがない気もします。
総評・まとめ
総合評価
- パーティーゲーム感★★★★★
- 操作性★★★
- アイデアと独自性★★★★
- 翻訳★★
- 笑える度★★★★★
インディーゲームは特にアイデアが光るタイトルが多いですが
本作も、シンプルな発想からよくここまで楽しめるものを作ったなあという印象です。えらい。
一人であそぶ用のモードはかなり薄いので、マルチ前提だと思って下さい。
とにかく、パーティーゲームはこれだけあれば間違いないです。
何か皆であそぶものを探している方に、とりあえずの1本としておすすめですよ。
- 今回のポイント
-
- パーティーゲームとして最高峰
- コストパフォーマンスが良い
- 操作はちょっとだけ難しい
タイトル | Ultimate Chicken Horse |
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メーカー | Clever Endeavour Games |
発売日 | 2018年9月25日 |
定価 | ダウンロード版 / 1,480円 |