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分かりやすさと奥深さが生み出す『Slay the Spire』至高の中毒性

分かりやすさと奥深さが生み出す『Slay the Spire』至高の中毒性

インディーゲーム界では絶大な知名度を誇る『Slay the Spire(スレイザスパイア)』。
私も、周囲のゲーム好きにまず最初に勧めるスイッチのゲームと言ってもいいくらい、このゲームの魅力にどっぷりとハマったクチです。

本作は、「デッキ構築型ローグライクカードゲーム」ですが、とにかくカードゲームなんだなと思ってもらえれば大丈夫。
今回はこの『Slay the Spire』の面白さについて、詳しく紹介していきます。

もくじ
  1. どんなゲーム?
  2. 良い点
  3. 気になった点
  4. まとめ

どんなゲーム?

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マップを進みながら自分なりのデッキを構築し、カードを使って敵と戦います。
この「デッキを構築する」という要素と、「ローグライク」であることが上手いこと噛み合っていて
ついつい何度もチャレンジしてしまうところは、ゲームデザインとして巧みだなあと思います。

「ローグライク」であること

本作における「ローグライク」がどういう部分かというと

  • 死んだら最初からやり直し
  • ゲームごとに、ランダムに構成されるマップを進んでいく
  • デッキに組み込めるカードもランダムなので、取捨選択が必要
  • 出現する敵はパターンを覚えるなどで対策が可能

といった感じです。
RPGのように、自分のキャラクターの強さをどんどん積み重ねていく、といったものではなく
1回1回のプレイを楽しむタイプのゲームですね。

ゲームの流れ

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キャラクター選択。キャラごとにカードが違います
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マップ画面では、いくつかあるルートを選んで進んでいく

まずはマップ画面から。
マップ上のアイコンは、敵との戦闘であったりイベント・お店・宝箱など、さまざまなものがあります。
その中から自分が進みたいルートを選んでいく感じです。

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敵を倒せば、新たなカードをデッキに加えるチャンス!
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お店マスでは、カードの他にアイテムも

敵アイコンのマスへ進むと戦闘開始。
無事に戦闘に勝利することができれば、お金やカードなどの戦利品を得ることができます
ここで得たお金を使って、お店マスなどでさらにデッキを強化することも可能です。

こうして、戦闘に勝つ→得たリソースでデッキを強化していく、というのを繰り返すのが
一連の流れになっています。

カードバトルの分かりやすさ

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前述のように、とにかく戦闘を繰り返していくゲームなのですが
ゲーム進行の軸であるカードバトルがとにかく面白いので、どんどん進めていきたくなるんですね。

ルール自体はごく単純で、手札の中からコストを払ってカードを使っていくだけ。
カードゲームのシステムとして良くあるものなので、すんなり理解できます。

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特殊効果は、いつでも説明が読める設計
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次のターンの敵の行動も、すべて確認できます

カードの効果にはシンプルなものが多く、初めて見たカードでもだいたいは理解できます。
このシンプルで分かりやすく、それでいてバリエーション豊かなカード群は本作最大の魅力とも言えますね。
あほみたいに長いテキストのカードを作らずとも、これだけ個性が出せる点はとても素晴らしいです。

よく分からない文言やアイコンがあっても、カーソルを合わせればほぼすべての説明が表示される親切設計で
これが結果的にゲームテンポを上げている要因になっていたりと、本当に練られているなと感じます。

戦闘はターン制で、急かされるような場面は一切ないので
説明を読みながらでもじっくりとプレイすることができます。

負けた時が一番楽しい

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敵にやられてしまうとゲームオーバーとなり、その時点で1ゲームが終了します。
集めたカード・デッキはもちろん、進行度やお金・アイテムなども全てゼロからのスタートになります。

しかし、不思議と「なにが原因で負けたのか」が何となく分かるので
「次はこうしよう」とか、「この敵にはこういう対策を」とかいったようなことを自然と考えてしまって
次の1戦をはじめるモチベーションにもなるんですね。

この中毒性こそが、『Slay the Spire』たる所以だと思います。

良い点

優れた戦闘バランス

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これ入れとけば勝てる、みたいなパワーバランスのおかしいカードはありません

本作を語るうえで外せないのが、難易度バランスの良さ
バランスについて言葉で語るのは非常に難しいのですが、プレイしてもらえれば分かるハズ。
とにかく1枚1枚のカードが綿密な調整をされているんですね。

始めたての数ゲームは、まじで本当に勝てません。負けまくります。
でも、何度かプレイしてコツを掴んだり、カードの使い方を理解してくると
全然勝てなかったのが不思議なくらいに進めるようになります。

このあたりも、徹底したバランス調整によって生じた「楽しさ」の一部だと思います。

操作がサクサク

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攻撃のエフェクトは、どれも気持ちのいい長さ

地味で目立たないですが、個人的には最も重要だと思っている部分。
カードを使った時の操作感が本当に気持ちいいんです。

まず、先行入力ぎみに何枚もカードを使ってもきちんと処理してくれます
戦闘はサクサク進むし、なによりコンボを使って大ダメージを与えた時などがめちゃくちゃ爽快です。
これがなければ、私はこんなにハマってなかったかもしれません。

カードを使った際のエフェクトも、無駄に長いものは1つとしてなく
これもテンポの良さに一役買ってますね。

シナジーを探すのが楽しい

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レリック(装備品のようなもの)と...
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カードの組み合わせでコンボを!

カード同士、カードとアイテムの組み合わせなどでシナジーを発揮するものもたくさんあります。
シナジーやコンボを意識してデッキを組んでいくのも楽しい部分のひとつ。

「今回はこのカードを拾ったから、これに合うカードやアイテムを探そう」となるのが
ローグライクゆえの面白さだと言えますね。

単純に強そうなカードをデッキに入れていくのではなく
今のデッキで力を発揮しそうなカードを選んでいくという、デッキ構築の過程を楽しめるのが
このゲームを気に入っている理由のひとつです。

気になった点

ローグライクゆえの単調性

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非常に難しい部分なのですが、ローグライクであるがゆえに
同じ敵と何度も戦うことになります。

同じ敵が出てくるからこそ、行動を覚える等で対策でき、その知識がプレイングの成長にもつながるのですが
序盤に出てくるちょっと強い敵は正直めんどくさいです。

序盤だとまだデッキも弱いので、もう対策方法も分かっている敵なのに痛手を負うことが結構あります。
結果、先に進むモチベーションを失うことにもなり
どうしようもない部分ではあるんですが、ちょっと飽きがくる要因にはなってしまいますね。

「超美麗」カードゲームではない

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これはもう無理やりの難癖レベルですが
現代のゲームと比べてしまうと、グラフィック面ではどうしても見劣りする部分はあります。

が、アートワークはコンセプトがきちんとしているし、ゲームの雰囲気にも合っていて
個人的にはとても好きです。

「超美麗」なだけで肝心のゲーム部分が何も面白くもなかったり、
グラフィック面にだけ振り切ってて処理が重かったりなどの類似のゲームと比べれば
最新ゲームのグラフィックでない点などは些事だと言えます。

まとめ

冒頭でも述べたとおり、『Slay the Spire』は私が周囲に真っ先に勧めるゲームで
このブログにおいても、一番最初にレビュー記事を書きました。

私自身、『Slay the Spire』のおかげでインディーゲームに興味を持ったというのもあり
「ゲームは好きだけど、海外のインディーゲームとかは良く分からない」
という方にも是非プレイしてほしいタイトルです。

今回のポイント
  • カードバトルは分かりやすく丁寧
  • バランス調整が抜群に上手い
  • 操作が気持ちよく、遊びやすい

Slay the Spire
タイトル Slay the Spire
メーカー Humble Games
発売日 2019年6月6日
定価 ダウンロード版 / 2,570円