レビュー ネタバレなし

記録と復元で謎を解く『FILMECHANISM』の丁寧なつくり

記録と復元で謎を解く『FILMECHANISM』の丁寧なつくり

FILMECHANISM(フィルメカニズム)』は、ドット絵で描かれた世界がかわいさ満点の
2Dアクションパズルゲーム
いろんなギミックが満載のパズルを解いていく、ステージクリア型のゲームになっています。

レコード(記録)」と「リストア(復元)」を駆使してクリアを目指すという、ワンアイデアが光るゲームデザイン。
今回はこの『FILMECHANISM』をレビューしていきます。

もくじ
  1. どんなゲーム?
  2. 良い点
  3. 気になった点
  4. まとめ

どんなゲーム?

記録と復元で謎を解く『FILMECHANISM』の丁寧なつくり 02

不思議なかわいさを持つカメラ星人の「レック」を操作し
2Dで構成されたステージをパズルとジャンプアクションで攻略していきます。
レトロスタイルなグラフィックがとてもいい感じ。

1ステージは横スクロールすることはなく、1画面に収まっています。
可視範囲にすべての情報があるので、落ち着いて考えることができるのがいいですね。
スクロールしない分、1ステージが短めでサクサク進んでいけるのもポイント。

「レコード」と「リストア」

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ブロックの位置を「記録」して...
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右に押してみよう

本作のキモとなる、主人公の能力です。
「レコード」で現在のステージの状態を記録します。

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記録した状態を「復元」すると...
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ブロックを超えられました!

そして、「リストア」で記録したステージの状態を復元
この能力を駆使してステージを進んでいきます。
自分以外の時間を巻き戻す感じ、と言っても良いかもしれません。

これが非常に良くできていて、このアイデアだけで200以上ものステージがある上に
1つ1つのステージがきちんと練られて構成されていて、とても解きがいがあります。

「レコード」と「リストア」は、チュートリアルも親切なのですんなり理解できますよ。

豊富なステージと難易度

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本作は、ワールドマップでステージを選んで順々にクリアしていくタイプで
難易度も3段階から選択できます。

個人的には、一番下の「ノーマル」だけでも
頭を悩ませる楽しさと、パズルが解けた快感を十分に味わえると思いますが
自信があれば、いきなり高難易度にチャレンジしてもいいかもしれませんね。

どの難易度を選んでもワールドをクリアできるので、自分に合った道を
自分のペースで進んでいけるのは好印象です。

ただ、ステージを飛ばしたりはできないので
1つのステージに苦戦して行き詰まってしまうこともあるかもしれません。

時にはヒントに頼ろう

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ステージクリアで、お金をゲット
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お金を使ってヒントを開示できる

ステージをクリアすると入手できる「お金」を支払うことで
各ステージのヒントを見ることができます。親切。

ヒントは何段階かに分かれていて、1つずつ開示できるようになっているので
「いきなり答えを見たくない」という場合にも安心。
特に高難易度では、この「段階的なヒント」に助けられた部分が多いです。

こういったお助け機能が丁寧に作られているところも、本作の遊びやすさを際立てています。

良い点

8bit風のかわいい世界

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グラフィックももちろんそうですが
BGMやSEといったサウンド面にも8bitの風味が感じられ
レトロゲーム的なピコピコ感を存分に味わうことができます。

ワールド毎にいろんな風景であったり、BGMアレンジであったりして
随所にセンスを感じますね。

操作キャラである「レック」も、ポーズやアクションが細かく描き込まれていて、とてもかわいいです。

ユーザーに優しい快適さ

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とげで死んでしまってもすぐリトライ
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Yボタンでもすぐリトライ

「リトライ」の速さは素晴らしいです。
Yを押すだけ、というワンボタンでできる手軽さもGood。
ゲームの性質上、詰んでしまう事も多くあるのでこれはありがたいですね。

リトライのみならず、ゲーム全体でロードなども一切ないため
ストレスのない、すごくユーザーに優しいつくりになっています。

頭を使うゲームなので、謎解きに集中できるように環境が整っているところは
高い評価点として挙げられると思います。

こういった「快適にあそべる丁寧なつくり」というのは
ゲームの面白さとして実感しにくい部分ではあるものの、もの凄く大切な部分ですね。

練られたステージ構成

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各ステージがよく考えられている、というのは前述したとおりですが
ギミックを段階的に理解できるようにワールドが構成されているのも素晴らしいです。

最初は簡単なステージから、順々にギミックやセオリーなどを学んでいける、
といったような感じです。

各ワールドの最初のほうは比較的簡単なステージが多いので
パズルが解けずに悶々としている状態がずっと続く...という事もなく
随所で達成感を積み上げていけるゲームになっています。

気になった点

難しいステージは本当に難しい

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特に上の難易度のみではありますが、もの凄く難しいステージもあります。
難易度の幅はあるべきだと思うので、悪い点という訳ではないのですが
それにしても難解すぎる...と思うことがなくもないです。

そういったステージはおおよそ、ヒントを見てみても
「こんなん分かるか!」みたいな解法であることが多く
さらに言えば、ヒントを見ても分からないようなステージもあったりします。

考え方やセオリーだけではなく、「ひらめき」も重要ですね。

アクションの問題

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アクション寄りの面もあります
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タイミングが要求されることも

こちらも難易度関連になってしまいますが
一部のステージでかなり精度の高いアクションが求められる事があります。

アクションの要求がシビアな場合、
解法は分かってるのにアクションのせいでクリアできない」という事態が発生するので
こういった部分で飽きを感じる場面が多少なりあります。

ただまあ、これは本作の問題というよりも
アクションパズルというジャンル自体が持つ問題、と言った方がいいかもしれませんね。

まとめ

「記録」と「復元」という、作る側としては扱いが難しそうなアイデアから
ここまで豊富なステージを用意できるのは本当にすごいと思います。

一部難しいところはあるものの、プレイしてみると
頭は動かしながらもサクサク解いていける、気持ちのいいゲームだと思えるはずです。

個人的にはやっぱり、ドット絵とサウンドがお気に入りポイントですね。

今回のポイント
  • アイデアが良く、シンプルで奥深い
  • 全体的にすごく丁寧に作られている
  • ドット絵がかわいい

FILMECHANISM
タイトル FILMECHANISM
メーカー Phoenixx
発売日 2021年12月16日
定価 ダウンロード版 / 2,050円